

本年1月にも弊廊にて開催致しました笹田靖人氏の展覧会・第2回目となります。 前回、細やかな線描画による独特の迫力が印象的なものとなりましたが、今回は黒のペン以外にも様々な描画材料が用いられ、色彩やタッチの違いによる新たな効果が生れているところが大きな特徴となっています。前回のシックなイメージとは違った、見たままに流れ込むような躍動感をお楽しみ頂ける事と思います。
「永遠の命」をテーマとし、大作「ヤマタノオロチVSスサノオ」の他、約10点程が展示予定です。進化を続けてゆく笹田氏の作品展をこの度もぜひ御覧下さい。
<作家より展覧会へ向けて>
今回の個展の特徴は、絵に動きを持たせたことです。ペンだけではなく 鉛筆、筆、絵の具,墨をも絡み合わせ、ペンだけでは出しえなかった躍動感に挑みました。
180号ある今回の目玉、この八岐大蛇 (ヤマタノオロチ) には私の全身全霊をかけました。描いている途中、時には落ち込み時には舞い上がり、時にはうごめいて這いずりまわり、私自身がオロチになったように感じられたこともありました。何千ともある鱗1枚1枚には、私の情念とオロチの情念とが一つになり息をふきこんでいきました。それゆえ最後にスサノオに剣で貫かれるシーンではその無念さが私に乗り移り倒れそうになってしまいました。
いつまでも静かに日本人の心の奥底に生きづいている日本神話、私はあえてオロチをメカにし無限の生命、その脅威に迫ることができたかなと自負しています。どうぞ心ゆくまでお楽しみください。
(笹田靖人)



